【日ペン講習会】2018年関西講習会に行ってきました。

 

2018年9月29日、大阪で行われた関西講習会に参加してきました。

田中鳴舟会長・成田嵐石副会長による講義や、お二人の先生に加え、山崎春香副会長・鈴木右鴻総務理事による添削指導を受けることができ、とてもためになる講習会でした。

 

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10:30~11:30 田中鳴舟会長の講義

講習会は10時30分に始まりますが、添削の順番は先着順ですので、早めに添削して欲しい場合は早めに会場に行くと良いです。

私は9時30分過ぎに着き、添削は13番目でした。

 

講習会はまず、会長の講義から始まります。

今回の講義内容は行書・草書の学び方でした。

 

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配布された資料

 

「三上秋果先生の小さく書いて大きく見せる、懐の深い文字。それを追及して今までやってきた」

「ペン習字を始めて57年(たしか)経ちますが、未だにこれで良しという字が書けたことは無い」

という会長のお言葉から講義は始まりました。

 

行書と草書の点画の変化の仕方や、その変化によって伴うバランスの変化について説明してくださいました。

また、間違えやすい草書の例として、「」「」「」を挙げてくださいました。

 

また、「行書は誤魔化しが効くけど、楷書は誤魔化しが効かないから一番難しい」とも仰っていました。

私は行書でさえ誤魔化しが効きません…。

 

私は草書の勉強を全くしてこなかったのですが、今後師範となった時に、草書が全くわからない状態では良くないと思います。

今回の会長の講義を機に、草書の練習もしていくつもりです。

 

 

11:30~12:15 添削指導など

会長の講義が終わると、昼食までの間は添削指導を受けることができます。

田中鳴舟会長と成田嵐石副会長による添削は、会場の先着順。

山崎春香副会長・鈴木右鴻総務理事による添削は、順番関係無く受けることができます。

 

自分の添削の順番が来るまでは、他の受講者の方が添削を受けられている様子を見学したり、会場で販売されているペン習字用品を購入したりと自由です。

 

私は、競書用紙D(受験部縦書き用)・規定部師範試験用紙・筆ペン部師範試験用紙を購入しました。

 

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合計で1,290円でした。

 

規定部の師範試験の締め切りまであと3週間を切っているのに、今更試験用紙を買うとは不真面目ですね…。

 

12:15~13:00 昼食

お弁当タイムです。

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ペットボトルの緑茶も付いてきます。

 

美味しかったです。

でも写真で見るとあまり美味しそうじゃないですね…。

私の他にもスマホでお弁当を撮影されている方がたくさんいらっしゃいました。

その方々がSNSに投稿した画像を見ると美味しそうに見えるのですが、私が撮影したものはあまり美味しそうに見えないのは何故なのでしょうね…。

ちなみに、この話。余談ですよ。

 

 

13:00~14:00 成田嵐石副会長の講義

午後からは成田嵐石副会長による講義です。

講義内容は、筆ペンの基本点画の書き方でした。

 

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配布された資料

 

上記の資料を用いた、筆ペンの用筆法についての講義です。

様々な点画を書く時に、穂先をどのように動かせば良いかを丁寧に解説してくれました。

私は3年ほど筆ペンの練習をしてきましたが、初めて聞くことばかりの内容でした。

これまでどうやっても書けなかった点や線がたくさんありますが、これで書けるようになると良いですね。

 

また、筆ペンの使い方の他に、このようなお話もありました。

「先生だから簡単に上手い字が書けるでしょ、と言われるのが一番腹が立つ」

SNSで漢字部の課題が難しいとよく書かれる。いったいどんな課題が簡単で、どんな課題が難しいと思っているのかわからない」

と冗談交じりで話されていました。

 

さらに、ペンの光の漢字部のお手本に関して、このように仰っていました。

田中会長が規定部の課題をつけペンで書いてくださるので、漢字部の課題は意識的にボールペンで書くようにしてます。本当はつけペンの方が好き」

「漢字部の選文は、覚えて欲しい草書が含まれる熟語を選んで書いています。

 以前、”畳”という字を課題に使いたくて、畳という字が含まれる熟語を考えたら”畳表”しか思いつかなくて、”畳表”という熟語を課題にしたらSNSで馬鹿にされた」

 

SNSでの漢字部批判は止めましょう…。

 

 

14:00~16:30 添削指導など

14時からは再び添削指導を受ける時間です。

私もこの時間に田中鳴舟会長に添削して頂きました。

添削していただいた作品は、師範試験の第三問目の横書き課題です。

 

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添削していただいた作品

 

こちらの作品を会長にお見せすると、「全体的にまとまっている」とお褒めの言葉を頂きました。

昨年の講習会の時の第一声が「全体的に硬い」というものでしたので、昨年よりはたいぶ良く書けるようになったのかと思います。

 

もちろんたくさん赤ペンで直されましたが、この一年間での成長を実感できました。

 

 

《昨年の講習会で添削して頂いた作品がこちら》

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規定部準師範試験の横書き課題です。

 

これは硬いですね…。

よく準師範試験に合格できたなと思います。

 

 

添削を終えた後…

添削をしていただいた後は再び自由時間です。

会場では、師範の方々の模範作品や昇格試験の模範作品を手に取って見ることができます。

私は規定部の師範試験と、筆ペン部の準師範試験を控えているので、どのような作品が模範作品として選ばれているのかをじっくり見てきました。

 

また、師範の方々の作品の素晴らしさには昨年同様感心させられました。

特に、秋山紅華先生の作品は一際美しく、ずっと見ていたい作品でした。

作品の撮影も許可されているので、何枚か撮ってきました。

この写真は私が個人的に見て楽しみます。

 

 

16:30 講習会終了

講習会の終了は16時30分の予定でしたが、台風の接近を考慮して少し早めに終わりました。

 

「同じ人が書いても、全く同じ物は二度と書けない。

 当然、書く人が違えば、書く字も違う。

 だから、皆さんは自分自身の字を作り上げてください。

 そのためにこうして勉強しているのです。

 頑張ってください。」

という田中鳴舟会長のお言葉で講習会は終了しました。

 

 

感想

昨年の東海講習会の時よりさらに有意義な講習会でした。

その理由は、この一年で私自身の実力や字を見る目が養われたから。そう感じています。

 

また、ペン習字をされている方々に出会えるのも貴重な体験で、刺激を頂ける有り難い場だと思います。

SNSで交流させていただいている方々とお話しできるのも嬉しいですし、

このブログを見ている方から、「更新楽しみにしています」という声をかけてくださり、有り難い限りです。(最近更新サボり気味です…)

 

また来年も参加したいです。

 

《昨年の東海講習会の記事はこちら》